今回は、もう少し詳しくインナーマッスルの役割について考えてみましょう!!
インナーマッスルの働きは大きく分けて2種類あります。
- 微妙な「動き」の調整
- 関節の位置や姿勢の調節
です。
微妙な「動き」の調整
「イスから立ち上がって歩く」という日常的な動作でも、沢山の筋肉が共同作業をして手足の関節を微妙に回転させたり曲げたりして、いくつかの動作を同調させて行っています。
こうした日常的な動きでさえ、関節を曲げる/伸ばすといった主動作とともに、関節を微妙に回転させたりする補助的動作が必要になのです。
インナーマッスルは、アウターマッスルと違い、パワーはありませんが、滑らかで自然な動きをするために必要な、この「補助的な動作」の部分を担当しています。
関節の位置や姿勢の調節
人間の体が滑らかに動ける理由の1つは、関節が完全に固定されていないからです。
もし、人の関節が、機械のようにガッチリ固定されていたら、関節を様々な方向に自由に回転させたりできなくなってしまいます。
ですから関節は軟骨や腱などの柔らかい組織で連結されていて、骨と骨の位置が調節できるようになっています。
ここで問題になってくるのが連結部の硬さです。
あまり関節がブラブラの状態だとスムーズな動作の妨げになってしまうでしょうでしょうし、硬すぎると自由に動かせなくなってしまいます。
滑らかで自然な動きをするめには、動作にあわせて骨と骨の位置を調節して、最適な位置にしなくてはなりません。この時関節の位置を調節するのもインナーマッスルの役目になります。