普段使わない体力要素を鍛えよう
自分の専門競技以外のトレーニングを取り入れるトレーニングをクロストレーニングといいます。
クロストレーニングをすることで自分の専門競技では鍛えにくい体力要素を鍛えられるので、自分の専門競技のパフォーマンスの向上を目指すことができると同時に、「オーバートレーニング」(オーバーユース)を回避して故障の予防につながります。
ほとんどの競技では同じ競技ばかりを行なっていると、特定の動きの繰り返しが多くなり、筋肉の一部や片側ばかり負荷がかかったりして、バランスよく筋肉を使うことができません。
そこで自分の専門競技がサッカーなら上半身のトレーニングをクロストレーニングの種目として取り入れると良いのです。
普段あまり使わない筋肉を使うことで、その動作の体力要素体力要素が向上し身体能力全体の底上げにつながるのです。クロストレーニングには①自分の専門競技で使わない体力要素を鍛える方法、②自分の専門競技と逆(対照的な)の種目を行う方法があります。
一般的な週間スケジュールとしては、専門競技のトレーニング日を5日、休養日を1日、積極的休養日を1日とることが望ましいのですが、積極的休養日にクロストレーニングを行うと良いでしょう。
またオフ期に自分の専門種目以外のに取り組むこともおすすめです。
- 積極的休養日とは疲労回復を早める目的で、疲労が蓄積した後に、軽い運動やストレッチなどを行う休養法です。
積極的休養をすることで、何もしないよりも疲労物質が除去されやすくなるといわれています。
積極的休養に対して、運動をせずに横たわるなどの休養法は消極的休養といいます。