部活のコーチに「腹筋をやってから通常の競技練習をすると腹周りの脂肪が減りやすい」と言われました。
これは本当ですか?
部分痩せ出来ないという話も聞いたことがありますし、どちらを信じればでしょうか?
中性脂肪が脂肪酸とグリセロールという2つに分解されると脂肪酸がエネルギーとして使われます。
筋力トレーニングをすると中性脂肪は脂肪酸とグリセロールの2つに分解されるので、筋力トレーニングの後に、有酸素系のトレーニングをすることで中性脂肪がエネルギーとして使われやすいといわれています。
しかし脂肪酸とグリセロールは糖質を摂って血糖値が上昇すると、また中性脂肪に戻ってしまうので、筋力トレーニングを行った直後に、筋肉増強のための糖質やタンパク質を摂取すると、これらはすぐに中性脂肪に戻ってしまうので、脂肪は減らないことになります。
かといって筋力トレーニング直後に栄養補給もしないで有酸素運動をしてしまうと、筋肉が分解されてしまうので脂肪体質になってしまいます。
つまり糖質を摂取してトレーニングしていると、筋肉を大きくし、体脂肪率も減らすというのは、とても難しいのです。
(糖質とタンパク質を同時に摂取するとタンパク質の摂取効率が高くなる)
ですからボディービルダーたちにとっては、筋肉を大きくする時期と脂肪を減らす時期に分けるという方法をとることが一般的です。
腹筋をしてから競技練習をするとお腹周りの脂肪が落ちるように感じるのは、「予備疲労」という原理が働いているための錯覚だと考えられます。
競技練習前にターゲットの筋肉を適度に刺激(予備疲労させる)すると、競技練習中に予備疲労させて刺激を入れておいた筋肉が良く使われるため、その筋肉が発達しやすいのです。
腹筋を鍛えてから競技練習をすることで、腹筋がより使われやすくなるので、腹筋が引き締まった感じするのでしょう。

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト