筋膜とは?
人は日常の動作をする時、いくつかの筋肉を同時に使っています。
筋肉には手動筋、拮抗筋、共同筋、安定筋と呼ばれているものがあって、これらが連動して働きます。
それによって関節の複雑な動きを上手にコントロールしているのです。
この筋肉間の連動力の伝達に関わっているのが「筋膜」です。
筋膜とは各筋肉を覆った状態で、全身でつながっている網目状の膜のことで、筋膜がスムーズに滑ることで筋肉から筋肉へと力が伝わるので、必要な筋肉の連動が効率良く起こって、関節が滑らかに動くのです。
この筋肉の連鎖を意識して筋肉や筋膜をほぐすことで、効果的に体の柔軟性を吐露戻し、筋肉の連動性を高めることができます。
これにより深層の筋肉と表層の筋肉のバランスが調うと、体で生じるストレスが減って、快調な体を維持しやすくなります。
筋膜はコラーゲンやエラスチンでできた網目状の結合組織です。
筋肉の周囲や内部にあって、浅筋膜、深筋膜、筋外筋膜、筋周膜、筋内膜があります。
正常な筋膜は規則正しい網目状の構造をしていますが、過度に使用された部分は筋繊維がよじれて網目がよじれてしまいます。
そうなると筋膜が短縮してコリやハリ、痛みを感じます。
反対に運動不足や決まった動作ばかり行うことで日常的に特定の筋膜が使われないと、筋膜は萎縮して働きが鈍くなってしまいます。
また特定の筋肉や筋膜が萎縮した状態が続くと、それと拮抗する筋肉や筋膜が伸びてあまり使われなくなってしまいますので、萎縮した筋肉や筋膜をケアして正常な状態に戻してあげることが大切です。
筋膜の役割
- 身体を外的刺激から守る。
- 心臓や肝臓、腎臓などの臓器を保持する。
- 骨や靭帯、腱を覆って身体を支持する。
- 筋と筋の摩擦を軽減しスムーズに滑らせることを可能にする。
- 筋に適度な圧力を加えて反応しやすい状態を作る。
- 老廃物を排泄しバクテリアを退治する。(リンパ管、免疫細胞が存在する)
- 発痛物質に反応し痛みを感じる知覚を司る。
- 筋肉の収縮とは別に単独で収縮し、筋肉の緊張を高める。
- 耳の前庭器官などの感覚器と共に作動し、姿勢や動きなどを記憶する。
(自由神経終末 ・ 受容器が密に分布、神経が動作痛に関与している)

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト