筋肉量を増やさずにパワーアップ
ボクシング、レスリング、柔道などの体重による「階級制」を採用している競技では、強力なパワーが必要でありながら、体重の増加を抑える必要があります。
筋力を増加させるために、安易に筋肉量を増加させてしまうと階級を上げることになったり、試合そのものに出場できなくなってしまうからです。
つまり「階級制」の競技では、筋肉量をできるだけ増やさないで、筋力(パワー)を向上させることが求められるのです。
筋肉量を増やさずに筋力を増加させるために
- 運動単位の動員率を高める
筋肉にはたくさんの筋繊維から構成されている運動単位がありますが、筋肉が収縮する時に全ての運動単位が動員されるわけではありません。
筋肉が収縮する際の運動単位の動員率を高めることで筋力を向上させることができます。
- 白筋繊維を重点的に鍛える
速く強力に収縮することができる白筋繊維を重点的に鍛えることで筋力を向上させることができます。(高強度程回数トレーニング) - 体脂肪を減らす
必要な筋肉を増強させながら、体脂肪を減少させることで筋肉への負担が減少し、パワーとスピードが向上します。
スプリットルーティン(部位を3つに分割して各部位を別々の日に週に2回ずつトレーニングする方法)は体脂肪を減らすトレーニングには向いています。
注意する点はスタミナをつけるための有酸素運動を行う時にパワーの少ない赤筋繊維が増えすぎないようい注意することと試合期の筋力トレーニングでは「筋力・瞬発力の強化」のための高強度とレーニングを中心に行うことです。
この点は筋力を向上させたいけれど筋肉を大きくしたくない女性にも共通します。
- 備考
- 全力を出していると感じている時でも80%程度の運動単位しか動員されていないと言われています。
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