運動単位とは?
脳からの信号によって筋肉が収縮して、骨と骨をつなぐ関節が動いて体が動くことで運動が起こります。
脳からの信号は脊髄を通る運動ニューロンという神経によって筋肉に運ばれます。
運動ニューロンから伝わった信号は、筋肉の筋繊維を同時に数十カ所から数百カ所以上刺激して収縮させます。
この時、それらの信号刺激によって同時に収縮する筋繊維のまとまりを「運動単位」といい、幾つかの運動単位の筋繊維群が集まって筋肉を構成しています。
運動単位は運動ニューロンのタイプによって3つに分類されます。
運動単位の種類
- FFタイプ
サイズが大きく速く収縮する 疲れやすい(白筋繊維が使用される) - Sタイプ
サイズが小さく収縮が遅い 疲れにくい(赤筋繊維が使用される) - FRタイプ
FFタイプとSタイプの中間(FOG繊維が使用される)
どの運動単位が使われるかは、その時必要な筋力レベルによって決まります。
小さな筋力でも良い場合はSタイプの運動単位が使われて、大きな筋力が必要になるとFFタイプも一緒に使われます。
ただし、瞬発力が必要な場面ではFFタイプが優先的に使われます。
効果的なトレーニングを行うためには、そのトレーニングがどの運動単位を使うトレーニングかを意識して取り組むことが大切です。
どのタイプの運動単位も脳からの信号を受け取ると、100%のパワーを発揮します。
ですから、最大筋力の30%を発揮する場合は、使用することができる運動単位の約30%を使って、使われている運動単位は100%の力をパワーを発揮することになります。
最大筋力を発揮したい場合に知っていて欲しいことは、100%の運動単位が同時に使われることがないということです。
必要に応じて必要な運動単位を補いながら追加して使っていくので、パワーアップを目指すトレーニングでは
- 運動単位の使用率を高めるために予備的な運動を行うこと
- 予備的な運動により運動単位の使用率が高まったら一気に追い込むこと
ゆっくりと追い込むと先行して使用された運動単位が先に疲労してパワーを効率良く出せなくなってしまうからです。
こうした理由から
- 1、2セット目で使用する運動単位を高める
- 3セット目で最大パワーを発揮する
というトレーニング方法が多く持ちられるのです。
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心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト