筋肉を疲労させることが重要
筋力トレーニングの成果を出す(筋力を向上し、強く太くする)ためには、筋肉を疲労させる必要があります。
筋肉を疲労させることなく筋力トレーニングの成果を出すことはできないのです。
しかし、裏を返せば筋肉を効率良く疲労させることができれば、その分トレーニングの時間を短縮できるということです。
筋力トレーニングの成果を出すためには筋肉を構成する筋繊維をできるだけ多く使い切る必要があります。
軽い負荷を使ったトレーニングや日常生活の動作ではこれを実現することはできません。
つまり、短時間で成果を出すためには強度の高いトレーニングをしなければ成果を出すことはできないということです。
負荷が軽い場合、ターゲットになる筋肉の筋繊維のうち何割かを使うだけで動作ができてしまいます。
残りの筋繊維には刺激が入らず休息したままなのです。
しかし、負荷が重くなればなるほど動員される筋繊維が増えてたくさんの筋繊維が使われるようになります。
また、重い負荷を使うことで最初に動員された筋繊維がすぐに疲労してしまって、それを補助するためにさらに多くの筋繊維が動員されるので、反復動作を続けることでより多くの筋繊維を稼働させることになります。
そして、すべての筋繊維が疲れ切ってしまうと負荷を持ち上げることができなくなってしまいます。
この状態になってようやく筋繊維を使い切ったことになるのですが、ここまで筋肉を追い込むことで、やっと筋肉はその機能を高めようとするのです。
短時間で筋力トレーニングの効果を出すてためには、短時間でターゲットの筋肉の筋繊維が全て疲労してしまう程度の重い負荷を使う必要があるということです。