糖質の役割
糖質は体の主要なエネルギー源で、1gあたり4kcalのエネルギーを作り出し、体の主要なエネルギー源として使われます。
糖質と食物繊維が合わさったものを炭水化物(炭水化物=糖質+食物繊維)といいます。
食物繊維は体内では消化されにくく、1gあたり0〜2kcalでエネルギー源としてはほとんど利用されません。
玄米や精製されていない穀物に含まれる糖質より、白米や精製された穀物に含まれる糖質の方が吸収は速くなります。
糖質は、ご飯、パン、麺類などの主食になる食品や、イモ類、果物などに多く含まれています。
糖質の種類
- ブドウ糖(グルコース)
穀物、果物、ハチミツなどに多く含まれています。
糖質の中で最も速く消化吸収され、すぐにエネルギー源として利用されます。
脳ではブドウ糖しかエネルギー源として利用できませんので、不足すると集中力が低下したり、的確な判断ができなくなったりしてパフォーマンスが低下してしまいます。血液中のブドウ糖の量を血糖値といいます。
食事をすると血糖値が高まりますが、インスリンというホルモンの働きで、数時間後には血糖値が下がります。 - 果糖(フルクトース)
ハチミツ、果物などに含まれ、天然に存在する糖の中で最も甘味が強い糖質です。
- ショ糖(スクロース)
ショ糖はブドウ糖と果糖が結合した糖で、砂糖の主成分です。さとうきびや甜菜などを原料に作られます。 - 乳糖
母乳に6.7% 牛乳に4.5%含まれています。 - でんぷん 人が食べる糖質の大半は穀類、いも類に含まれるでんぷんです。でんぷんはブドウ糖に分解されて使われます。
ブドウ糖、果糖、ショ糖の大きな違いは大きさです。
ブドウ糖に比べ、果糖やショ糖は吸収に時間がかかります。
体内に吸収され、血糖値の上がるまでの時間が早いのは①ブドウ糖、②ショ糖、③果糖の順番になります。
目的によって摂取する糖質を選ぶ必要があります。
インスリン
膵臓から分泌されるホルモンの一種で、血中のブドウ糖を細胞に送り込み、エネルギー源として利用できるようにします。血糖値を下げることができる