成人期の男性の特徴
成人男性の活動量は職業や生活習慣によって、大きな個人差があります。
肉体労働の人、外回りの営業マン、デスクワーク中心の人では活動量に大きな差が生じます。
運動習慣がある人もいればない人もいます。
食事内容や生まれ持っての身体的特徴にも個人差があります。
デスクワークが長時間のサラリーマンは、生活活動量が低いので、筋肉量が低下し、筋力、持久力、心肺機能も低下してきます。
こうした身体機能の低下は仕事の効率を低下させることにつながってしまいます。
生活活動量が低い上筋肉量が低下しているので、摂取したエネルギーが余ってしまう傾向があり、そのエネルギーは脂肪に変換されて身体に蓄えられるようになってしまいます。
仕事が忙しく不規則な生活を送り、過度の飲酒や偏った食事を取り続けている人はなおさらです。
こうした生活を続けると、疲労が溜まってとれなくなってしまうだけでなく、内臓脂肪が増加して成人病のリスクが高まります。
食事で気をつけてほしいこと
- 仕事内容によって必要エネルギー量が異なります。
また、休日の過ごし方や生活習慣によっても必要エネルギー量に大きな差が生まれますので、仕事の日、休日などによって自分に必要なエネルギー量を知って、それに合わせて食べる量に変化をつけましょう。 - 外食をするときは栄養が偏らないように気をつけましょう。
ラーメンや丼もののように炭水化物に偏った食事や脂質の多い物ばかりとっていると、摂取カロリーが高くなってビタミンミネラルが不足してしまいます。
ビタミン、ミネラルが不足すると代謝が悪くなって体脂肪が増えやすくなるばかりか、ついつい食べ過ぎてしまいます。 - 外食が多い人は商品表示などを確認してタンパク質、ビタミン、ミネラルを意識して摂取するようにしましょう。
- 活動量を増やして代謝量を冷やすためには上手な疲労回復が大切です。
栄養ドリンクや補助食品に頼る前に、タンパク質、ビタミンB1、タウリンなどを食事から積極的に摂取するように心がけましょう。疲労回復にはタコ、マグロ、豚肉、うなぎなどの食材がおすすめです。 - 活動量が少ない人は水分補給が不十分な人が少なくありません。
水分は体の約60%も占めていて、重要な働きをしています。
全体の2%が減少すると心身のパフォーマンスが低下し始めるといわれています。
ジュースなどではなくミネラルウォーターなどで十分に補給しましょう。 - お酒を飲む人は体脂肪の増加や内臓疲労を起こさないように、お酒の量やおつまみの種類や量、時間帯を考慮しましょう。
- 脂肪の合成を促すタンパク質は夜6時以降に活発に働き始めます。遅い時間食べれば食べるほど体脂肪が増えやすくなりますので食べる時間をしっかりと意識しましょう。
- また、アルコールは肝臓で代謝される時、大量のビタミンB1とミネラルを消費します。飲酒の習慣のある人はビタミンB1とミネラルを意識して摂るようにしましょう。