ビタミンCをさらに効果的に摂取する方法
ビタミンCは一度にたくさん摂取するより、一 日何度かに分けて摂取する方が吸収が良くなります。
体への吸収は食事と一緒に摂取することでより 良くなります。
ビタミンCの種類
- アスコルビン酸ナトリウム
アスコルビン酸ナトリウムいわゆるアスコルビン酸塩というもので、アスコルビン酸にナトリウムが結合したもの。
ナトリウム塩を構成することで、構造的に安定し、水にも溶けやすいのが特徴です。合成が容易であることから一番安価に購入することができます。
安価なサプリメントには大抵このアスコルビン酸ナトリウムが使用されています。
ナトリウムが結合しているので、ビタミンCを摂取すると同時にナトリウムも摂取することになります。
ナトリウムを摂取することは食塩を摂取することと、ほぼ同じですから、アスコルビン酸ナトリウムは塩分を控える食塩制限している人にお勧めできません。
アスコルビン酸ナトリウム2000mgの中にナトリウムは230mg含まれています。
230mgのナトリウムは食塩当量で0.64gになり、成人男性の食塩は1日9gが目安で、制限している人だと6gくらいが目安になりますので、塩分の制限をしている人には不向きと言えるでしょう。
ただし、価格が安いので、食塩の制限の必要ない人には良いかもしれません。 - アスコルビン酸カルシウム
アスコルビン酸とカルシウムが結合したものです。
食塩の制限をしている方でもナトリウムの摂取を気にすることなく使えます。
ビタミンCと一緒にカルシウムも一緒に摂取できます。アスコルビン酸ナトリウムより、すこし割高です。
アスコルビン酸カルシウム2000mgにカルシウムは約200mgくらい含まれていますが、カルシウムの摂取の上限量は2500mg/日とされているので、ビタミンDやカルシウムを治療薬として使用している人でなければあまり気にしなくて大丈夫でしょう。 - アスコルビン酸原末
一番純粋なビタミンCで値段も高くなっています。
アスコルビン酸は酸性を示す物質で、アスコルビン酸ナトリウムやアスコルビン酸カルシウムと比べ酸性値が高いのでとても酸っぱく感じます。
医師の処方箋で使用されるビタミンCは、このアスコルビン酸です。 - タイムリリースビタミンC
錠剤をコーティングすることで体外への流出に時間がかかるようにに加工したもの。
ロングキープビタミンC、体内保持型ビタミンCとも呼ばれています。
しかし、コーティング層が厚いので消化しにくいという欠点もあります。 - アスコルビン酸パルミテート
アスコルビン酸パルミテートは通常の水溶性ビタミンCと脂肪酸のパルミチン酸を反応させたエステル体です。
通常のビタミンCは水溶性ですが、脂溶性なので体の外に排出されにくいため、体内で長時間とどまることができまます。
体内での強力な抗酸化力を発揮するので美肌にも効果があります。 - エスターC(リアクターC、エステル型ビタミンC)
ビタミンCは本来酸性なのですが、エスターCは中性です。
そのため胃に優しいビタミンCだと言われています。
胃腸が弱くお腹をこわしやすいという方におすすめのビタミンCです。
また、エスターCにはビタミンCの吸収を高めるためにバイオフラボノイドが配合されているので、通常のビタミンCよりも体への吸収率が高いと言われています。
ビタミンCを大量に摂取したい方におすすめですエスターCは長く体内に留まること、胃に優しいなどの特徴があります。
善玉菌を増やす能力が高く、便秘を改善するのでアトピー性皮膚炎などのアレルギーの方にもおすすめです。 - 天然由来のビタミンC
合成アスコルビン酸と天然由来のビタミンCは化学式としては同じで効果も変わらないという方もいらっしゃいますが、専門家の意見としては、やはり合成のものは体外へ排出されやすいという意見も多いようです。
そこで最近注目されているのが無農薬の材料から作られ天然由来のビタミンCです。
柑橘系由来のもの、ロースヒップ由来のもの、アムラ(ユカン)の実由来のものなど原料によって含まれている成分が異なっています。
効果的に摂取するポイント
- エスターCの吸収率は一般的なアスコルビン酸カルシウムなどに比べ4倍高い上、PH7.0の中 性であるため、大量に摂取しても腸が酸性にならないため下痢をすることがほとんどありません。
ただし、日本では市販されていません。 - ビタミンCを摂取する時バイオフラボノイド類と一緒に摂ると、アスコルビン酸が体内でのリサイクル率が向上します。
- ビタミンCとミトコンドリアの活性を高める必須脂肪酸を一緒に摂ることで、アスコルビン酸のリサイクルに必要な電子供給が活発になり、アスコルビン酸のリサイクル率が向上します。
- 食後に1日の摂取量をまとめて飲むより3~4時間おきに分けて飲む方が、体内にビタミンCが長時間存在することになるので効果的です。
- アメなどでビタミンCを摂取する場合、口の中が長時間酸性になってしまうことで歯のエナメル質や銀歯のアマルガムの水銀が溶け出してしまうので気をつけましょう。
ただし、エステル型のビタミンCの場合は大丈夫です。

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト