ビタミン様物質
ビタミン様物質はビタミンと同じような働きがあって「ビタミンの定義」から外れてしまう栄養素です。
ビタミンやミネラルに比べると研究が進んでいませんが、次第にその役割が明らかになってきています。
ビタミンEなどの抗酸化作用はビタミン様物質であるコエンザイムQ10がないと効果を持続できません。
また、ビタミンUは胃を助ける働きをしてくれます。ビタミンやミネラルと非常に深く関わっていて、ビタミンやミネラルと助け合って働きます。
コエンザイムQ10やビタミンP、リポ酸、ビタミンU、Lカルニチンなどがあります。
コエンザイムQ10
脂溶性のビタミン様物質で体内でも合成できます。ミトコンドリアの内膜に存在して、電子伝達物質のひとつとして酸化還元反応に関わっています。
また、ミトコンドリア内でエネルギー産生に関与する補酵素として働いています。
リポ酸
硫黄を含む脂肪酸で肝臓や酵母に多く含まれています。自然界に存在するα-リポ酸はミトコンドリア内でエネルギー産生に関与する補酵素として働いています。
ビタミンP
ビタミンPはポリフェノールの一種です。ヘスペリジン、ルチン、エリオシトリンなどの総称です。
ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれていて、健康維持のための重要な栄養素として知られています。
毛細血管の強化、血中コレステロール値の改善効果、血流改善効果、抗アレルギー作用、発ガン抑制作用などがあるといわれています。
ビタミンU
ビタミンUは胃腸の粘膜を健康に保ち、胃潰瘍を予防するビタミン様物質(アミノ酸)です。
塩化メチルメチ オニンスルホニウム、キャベジンとも言います。
ビタミンUを含んだ胃腸薬が多数販売されています。まだまだ研究が進んでいない栄養素で、摂取量が決まっていません。
Lカルニチン
脂肪を効率良く燃焼させてくれます。また、体の中に乳酸がたまると筋肉痛や疲れが起こりますが、Lカルニチンには乳酸の増加を抑える効果があるので、その予防や改善に役立ちます。
さらに、情報伝達物質であるアセチルコリン生成に欠かせないので脳の活性化に役立ちます。