トレーニングで補うと良いミネラル
ミネラルを補給する場合はそれぞれのミネラルの働きを理解して、1日必要な摂取量を知った上でどのミネラルをどれだけ飲むかを決める必要があります。
- 汗を大量にかく
- 高負荷のトレーニングを行う
- ストレスが多い
- 食生活が偏っている
などミネラルの排出や消費が多い場合は
- トレーニングの質を向上させる
- 体の回復を速める
- 体のダメージを抑える
ためにサプリメントなどで補給していきましょう。
ただし、過剰に摂取すると中毒症状が起きる可能性があるので、上限が設定されているミネラルは上限を守りましょう。
セレン
細胞膜などに含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすく、不飽和脂肪酸が酸化してできる過酸化脂質は体を老化させていきます。
セレンは過酸化脂質を分解するときに活躍する酵素の原料になっていて、抗酸化の作用に強く関わっています。
さらに、セレンは免疫機能を高め、さまざまな疾病を予防したり、 癌を抑制したり、有害物質と結合して毒性を消すという働きも持っています。
動物の発育と生殖にも必要なミネラルで、精子の生成に深く関係していて、精子の運動性を維持する上で重要な働きをしています。
ですからセレンが不足すると精子ができにくくなったり、元気がなくなってしまいます。
性機能全般も低下します。
セレン不足が不妊症の原因になることが注目されています。
また、セレンが不足すると筋肉に不快感を感じたり筋力が低下しますのでアスリートにとっては不足させたくないミネラルです。
セレンを多く含むのは日本食で馴染みの深い食材が多いので、不足はしないと考えられていましたが、現代では食生活の欧米化が進み魚介類を摂取量の減少、野菜しか食べないなどの偏食、過度なダイエットなどによって、セレン不足の人が増加しています。
ウェイトコントロールのための減量、食事制限、魚介類が嫌いなど食事の偏りがある人はサプリメントなどで補給すると良いでしょう。
ただし、セレンを摂りすぎると脱毛や爪の変形、嘔吐など中毒症状を起こすので摂取上限量を守って摂取するように心がけてください。
セレンの役割
抗酸化
セレンは過酸化脂質を分解する酵素「グルタチオンペルオキシターゼ」を活性化します。
この酵素は活性酸素の働きを抑制し細胞が酸化されるのを防いています。
ですから、セレンが不足すると体が酸化し老化が促進されてしまいます。
グルタチオンペルオキシターゼの抗酸化作用はビタミンEの何百倍もあるといわれています。
放射線や有害金属の働きを軽減
セレンは有害金属(水銀、カドミウムなど)結びついて、毒性を軽減・無毒化します。
また放射線による影響も軽減すると言われています。
セレンが不足すると
心筋障害、筋肉の障害、冠動脈疾患とアテローム性動脈硬化、がんなどのリスクが高まります。
セレンが多く含まれる食品
魚介類などの海産物と動物の内臓に多く含まれています。穀類、肉類、乳製品、野菜、果物の順に少なくなっていきます。
わかさぎ・いわし・かれい・ホタテ・牛乳・リンゴ酢・ネギ・ ビール カキ・たら・玄米天然の山芋、 ニンニクなど
1日の推奨量
- 男性:30μg 女性:25μg(30~49歳)
- 男性:30μg 女性:25μg(50歳以上)
- 上限量
男性:300μg[30~49歳]280μg[50~69歳]260μg[70歳以上]
女性:230μg[30~69歳]210μg[70歳以上]

心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト