骨と代謝
皮膚や髪の毛などは代謝によって絶えず生まれ変わっている事を意識している人も多いでしょう。
しかし、骨がたえず破壊と再生という代謝を繰り返していることを意識している人は少ないのではないでしょうか?
骨は極めて活発に代謝をしていて、
- 血中カルシウム濃度の調節
- 造血を行う
など、重要な役割を果たしながら代謝に関わっているのです。
骨の代謝と運動刺激
骨の代謝に強い影響を与える要素の1つが骨への物理的刺激です。
立つ事は体重を支えることで骨に刺激を与えるため、正常な骨の代謝を保つ基本的な刺激となっています。
また、スポーツ、日常の身体活動なども、骨の代謝に強く関わっています。
スポーツなど高強度の運動をすると、筋肉の強い収縮力が骨に強い刺激を与えます。
こうした刺激を受けることで、骨は強度を増そうとするのです。
ですから、筋肉が増強されると、骨もそれに従って強くなるということです。
ですから、寝たきり、不活動(ギプス固定など)などになって、筋からの刺激が極めて少ない状態では、骨は貯蔵しているカルシウムを放出し、強度を低下させてしまいます。
加圧トレーニングは、低強度で実施されるトレーニングですが、加圧トレーニングが骨疾患に及ぼす効果を検討した研究では、トレーニングによって骨疾患が改善されたという報告があります。
今日からは、骨の代謝への加圧トレーニング影響について考えていきたいと思います。