加圧トレーニングによる体内の変化
加圧トレーニングを行い血流制限を行う事で、体内では様々な変化が起こります。
筋肉の増強に関わる変化には以下のようなものがあります。
- 成長因子(サイトカイン)の分泌
筋肉の増強の要素として成長因子があります。
サイトカインには筋肉の増強を刺激するものと抑制するものがあり、筋線維やその周辺の細胞から分泌されます。
加圧トレーニングに影響を受けるサイトカイン
- lGF-Ⅰ/Ⅱ
インスリン様成長因子Ⅰ(IGF-Ⅰ)、IGF-Ⅱは筋肥大を刺激する成長因子IGF-Ⅰには、
◇ 循環型(システミック)IGF-Ⅰ
成長ホルモンの刺激を受けて肝臓から分泌される
◇ IGF-Ⅰアイソフォーム
筋線維によってつくられるがあります。
IGF-Ⅰアイソフォームは筋線維に負荷(力学的刺激)がかかると分泌されます。
- IL-6
筋肉の損傷などが損傷すると、インターロイキン6(IL-6)が筋肉の再生促進して、筋肉の成長・肥大させます。
主にマクロファージなど免疫系の細胞でつくられる炎症性サイトカインの一種です。IL-6は長時間運動を行うと、筋線維や筋サテライト細胞(後述)から分泌され、全身の抗炎症作用、脂肪分解作用をもたらします。運動によるIL-6の生産は、運動後数時間のうちに起こります。
加圧トレーニングの場合には、運動後2時間程度で血中IL-6の増加がピークを迎えます。
加圧トレーニングによる様々な全身的効果にはIL-6が深く関わっている可能性があると考えられています。