肩を前後運動させるインナーマッスル
次回ご紹介するトレーニング法「ライイング・セレタス・アンテリオ」は、前鋸筋を鍛える種目になりますので、前鋸筋について復習しておきましょう。
肩を前後運動する時に活躍するのが、肩甲骨の裏側から始まって肋骨(ろっこつ)の前の方に繋がっている前鋸筋(ぜんきょきん)というインナーマッスルです。
下の図のように前鋸筋は肩甲骨の裏側から、肋骨の脇腹あたりのところに広がっています。
肩甲骨の裏側と肋骨をつないでいる筋肉」です。
オレンジの矢印の方向へ筋肉は収縮します。
前鋸筋が収縮すると肩甲骨が肋骨に引っ張られて(赤の矢印)前の方にスライドして行き肩が後ろへと引っ張られます。
前鋸筋には
- 肩甲骨を前方へスライドさせる
- 肩甲骨を上方回旋する
- 肋骨を持ち上げる
といった働きがあります。
前鋸筋はノコギの歯のような感じで肋骨にくっついていて、腕組をした時に脇の下の肋骨のところでゴツゴツと盛り上がっていますので触って確認することができます。
また、格闘技などでパンチをうつ時、肩甲骨を前に送り出すことでパンチにスピードを加えます。
ボクサー筋とも呼ばれているそうですので、格闘技をする人などはぜひこの筋肉を鍛えてください。