ふくらはぎに手を当てる

加圧トレーニング理論編(12)

循環系と加圧トレーニング

心筋の鼓動のリズムの変化は自律神経によって調節されています。

心臓の鼓動はメトロノームのように一定のリズムを刻んでいるわけではありません。

心筋の鼓動リズムの変化要因

心筋の鼓動リズムは

  • 身体活動の状態
  • 外界からの刺激(寒さ、暑さなど)

によって刻々と変化しています。

OKサインをする女性

こうした変化は自律神経によって調節されています。

副交感神経が優位になると心拍数は低下し交感神経が優位になると心拍数を増加します。

交感神経が優位になるとノルアドレナリンが分泌されて心拍数が増加します。運動するときなど心拍数を増加させる必要がある時は副交感神経が抑制されて交感神経優位になります。交感神経には心拍数を上昇させる働きだけでなく心筋の伸縮力を増強させる働きもあります。こうした働きは交感神経だけではなく副腎髄質から分泌されアドレナリン/ノルアドレナリンというホルモンによって影響を受けています。その他にも多くのホルモンと自律神経が血液量と血管の収縮状態を調節すること循環系を制御しています

主なホルモン

心筋の鼓動リズムは

  • アドレナリン
  • バソプレッシン(ADH)
  • 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)
  • レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系

によって刻々と変化しています。

ADH は腎臓による水分排泄の調節や全身の血管に対して強力な血管収縮を引き起こします。レニンは腎臓から分泌されタンパク質を分解する解素です。血液中のアンギオテンシノー ゲンに働きかけアンギオテンシンⅡを作ります。このアンギオテンシンは2つの生な作用を持っています。

1つは副腎皮質からのアルドステロン分泌の促進、もう1つは血管収縮です。このように自律神経や各種ホルモンによって環系の環境に応じた調節がなされているのです。

つまり運動などをして心拍数に変化をもたらすということは、

  1. 自律神経の切り替え/調整のトレーニング
  2. ホルモン系の分泌バランスの調整トレーニング

という側面を持っていて循環器系のトレーニングになるのです。

単に心肺機能を高め運動能力や持久力をあげるというだけではなく、心の安定・血管の若々しさを保つ・ホルモンバランスを調えるといった健康増進やアンチエイジングにも大きく関係しています。

通常循環器系のトレーニングを行う場合は、ある程度の時間をかけて心拍数の上昇と血圧の上昇を起こさなければなりませんが、加圧トレーニングでは圧をかけることで血圧が上昇し、心拍数も上昇しやすくなりますので、短時間で循環器系の調整を行うホルモンの分泌量も影響を受けると考えられます。(科学的な証明はされていません)ですから通常のトレーニングと比べて1、2のトレーニングを短時間で行えるため、健康増進やアンチエイジングを考える方にもおすすめのトレーニングなのです。

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