年齢とともに筋力が落ちていくのは、アウターマッスルでもインナーマッスルでも同じなのですが、両者には大きな違いがあります。
それは、比較的「どの筋肉を使っているか」を意識しやすいアウターマッスルに比べて、インナーマッスルはどの筋肉を使っているかが意識しづらく、インナーマッスルについての正しい知識がないと鍛えることが難しいということです。
例えば、普段からウォーキングなどで歩く習慣がある人は、歩く習慣のない人に比べれば運動不足にはなりにくいでしょう。
しかし、ただ
- 歩く距離が長い
- 歩く時間が長い
- 歩数が多い
というだけでは運動不足になってしまうこともあるのです。
例えば、毎日散歩をして歩いていても、年齢を重ねると少しずつ、大腰筋や腸骨筋などのインナーマッスルが弱化して、歩幅や足の上げ方が小さくなっていきます。つまり、運動の大きさが小さくなることで運動不足になってしまいます。
また、普段から力仕事している人でも、肩を内旋、外旋させるローテーターカフを使用することはあまりないはずです。
そうなると、肩まわりの安定性が低下して四十肩や、五十肩になってしまいます。
つまり、
- 普段から歩いているから
- 普段から力仕事が多いから
といった理由だけではインナーマッスルを使う機会がなく、インナーマッスルがドンドン弱化している可能性があるということです。
そして、インナーマッスルとアウターマッスルの力のバランスが崩れて、様々なトラブルを引き起こしてしまうということです。
インナーマッスルの状態は普段の姿勢や動作に、とても大きな影響を与えています。
歩き方や立ち方、座り方など、ちょっとした日常の動作はほとんどインナーマッスルの状態に影響を受けるのです。
日常の動作ではあまり使われないインナーマッスルは、年齢とともにドンドン弱化し、動作の大きさや安定性に影響が出てきます。
正しい知識をもってトレーニングしていくことで、若々しさを保ち、ケガや障害を防ぎましょう。
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