トレーニング器具の特性を理解しよう
インナーマッスル・トレーニングでは軽い負荷で十分なので、ほとんどの場合
- ダンベル
- ゴムチューブ
- 自重(自分の体重)
を負荷としてトレーニングをします。
トレーニング効果をあげるためには、使用する器具の特性を理解しておく必要があるので説明をしておきます。
ダンベル
ダンベルは重力を利用して負荷をかける道具ですから、普通に使っていれば上から下方向にしか負荷がかかりません。
そのため、立ったまま肩を前後にスライドさせる動きをしても、目的の筋肉(肩を前後にスライドさせる筋肉;前鋸筋)を鍛える効果期待できません。
鍛える筋肉に対して上から下へと負荷がかかるように意識してトレーニングをおこないましょう。
トレーニングチューブ
トレーニングチューブはゴムの弾力負荷として利用するのでゴムが縮む方向に負荷がかかります。
また、引き伸ばした状態になればなるほど強い負荷がかかります。
つまり、動作の終わりに近づくほど負荷が高くなり、動作の終わりに近づくほど負荷が弱くなるという特性があります。
ですから、「動作の終わりの姿勢で10秒停止」といったアイソメトリック系のトレーニングには最適です。
範囲に筋肉をストレッチさせる必要があるトレーニングには不向きです。
自重
自分の体重を利用する場合もダンベルと同じように重力を利用して負荷をかけるので、上から下方向にしか負荷がかかりません。
しかし、自重を利用する場合は、例えば「脚が曲がっている ⇔ 脚が伸びている」「脚が閉じている ⇔ 脚が開いている」といったちょっとした姿勢によって、負荷に変化が生まれるという特性があります。
- 肘や膝の関節をまっすぐ伸ばすとより強い負荷をかけることができます。
手先、足先が体から遠くなって負荷が大きくなります。 - 関節を曲げて行うと負荷を弱めることができます。
手先、足先が体に近くなって負荷が小さくなります。
このようにトレーニング器具によってトレーニング中の負荷特性が変化しますので、トレーニングする時はトレーニング器具と負荷の関係について理解して効果的なトレーニングを行ってください。
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