筋力トレーニングをする時、体の柔軟性の個人差があるため関節の可動域が人によって異なります。
自分が「ここまでが限界」と感じる範囲を超えて動作をしないようにしましょう。
自分の可動域を超えて無理な動作をすると筋肉や腱、筋膜を痛めたり、断裂など故障の原因になるからです。
しかし、柔軟性が低く関節の可動域が小さいと、動作が小さくなって効果は出にくくなってしまいます。
柔軟性とトレーニング効果の関係
柔軟性を高めていくことが筋力トレーニングの効果を高めることにつながります。
- 大きな動作をする方が、様々な筋肉をまんべんなく鍛えられる
力を入れる姿勢が少し変わると筋肉への負荷が変わってきます。例えば、肘を120度に曲げたところから腕を曲げるのと、90度に曲げたところから力を入れるのでは筋肉の収縮の仕方が微妙に変わります。ですから、筋力トレーニングを行う時は大きな動作をする方が、様々な筋肉をまんべんなく鍛えられるのです。 - 筋肉の運動量も増加
大きな動作でトレーニングをすると、筋肉の運動量も増加します。動作を50センチの範囲繰り返すのと、60センチの範囲で繰り返すのでは、同じ回数、セット数のトレーニングをしても20%運動量の差が生まれてしまいます。
その他柔軟性が高いことの利点
- 故障の予防
人はバランスを崩すと反射的にバランスを取り戻そうとします。この時の差は普通よりも大きな範囲で関節の曲げ伸ばしをすることになります。この時、柔軟性が低いと関節の可動域が狭いので、安全に動かせる範囲を超えて関節を動かす可能性が高くなるので故障しやすいのです。 - 疲労回復力の向上
筋肉の柔らかさが出ることで、血流状態が向上します。血流状態が向上すると、疲労物質が筋肉に残りにくくなるので疲労からの回復が早くなります。また、血液に乗って必要な栄養素が各細胞へと運ばれるので細胞の回復力も向上します。 - アンチエイジング
血液循環が良くなることで、血液に乗って必要な栄養素が各細胞へと運ばれるので細胞が活性化し、代謝が向上します。冷え性改善にも役立ちます。
柔軟性の高さは筋力トレーニングの効果を高めるだけでなく怪我を防止する、疲労回復、アンチエイジングなど様々な点でとても重要です。
トレーニングの前後はもちろん、日常生活の中で、ストレッチをする時間をできるだけ長くとって体の柔軟性を高めておきましょう。
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心理カウンセラー、加圧インストラクター、整体ボディケアセラピスト、スポーツフードアドバイザー、家庭物理療法師、医療機器の販売及び貸与営業所管理者など心と体をケアするための資格を持つ心と体のケアのスペシャリスト